東北地方の山    山田勝俊 記

 高1のときに、クラスの遠足で金剛山に登った。そして2年生・3年生と伝統の全校生参加の
金剛登山が復活した。高1から数えるともう60年になる。

 最初は「山登りの何処がおもろいねん。しんどいだけやないか」と思っていたが、
当時日本の登山隊がは世界第8位8156mの「マナスル」の初登頂を目指して挑戦を
続けていたのを見て「へぇー山登りなんて遊びがあるんや」と知ったのが、今日まで
山を歩き続けているキッカケである。

 それ以来半世紀を越えて山をさ迷って来たのだが、東北地方の山だけは一つも
登っていない地域として残ってしまった。(といっても北海道も利尻岳しか登って
いないのだが)そこで最近友達つき合いが復活してきた武平君と教頭の頃から
共に歩いてきた平野君に声を掛けると同行してくれることになった。

全コース自由の利くマイカーで行く。宿泊は何処・どんなに拘らない・・・で出掛けた。



全行程   2680Km (うちフェリー770Km 名古屋―仙台)

登った山  早池峰山 1913m(岩手県) 

 鳥海山  2236m(秋田県・山形県)

      月山   1980m(山形県)

登れなかった山    岩手山(岩手県)  岩木山(青森県)

           白神岳(青森県・秋田県)



9月

4日 晴 (土) 堺―名古屋港   178Km  乗船出港19時

5日 晴 (日)  名古屋港−仙台港 下船出発16時40分

       仙台港――早池峰登山口(避難小屋)20時40分着・泊

               走行205Km

 6日 晴 早池峰登山 頂上(10:35−11:35) 登降所要時間 7時間

   (月)      登山口PA 14:45発   岩手山麓に移動

         盛岡市を抜けて「馬返し」岩手山登山口 17:30着・泊

               走行74Km

 

7日 雨・曇 夜中から降雨激しい。登山不能。台風4号、日本海を北上と

(火) の情報。当分、天候の回復は望めない。やむを得ず観光に切替える。
雨の小止みを突いてテント撤収。太平洋岸(三陸方面)に向かう。
道の駅三田貝分校・龍泉洞(鍾乳洞)・道の駅岩泉・浄土か浜などを経て、
岩手県下閉伊郡山田町のオートキャンプ場にたどり着く。 走行186km
宿泊費 車1台 \3150



8日 晴 昨夜の情報では、日本海を北上する筈の台風は急遽福井県に上陸

(水)して、中部・関東地方を横断して太平洋岸に出るとのこと、このまま南下を
続けると大雨と鉢合わせになってしまう。日本海側の天候は保証されたような
ものだから、登山を復活する。

        釜石まで下って西向し列島を横断して、鳥海山を目指す。

       山田町発 8:00―遠野市―北上市―(錦秋湖)−横手市―由利本荘市
(日本海に接する街)左折―にかほ市(仁賀保高原キャンプ場)16:06着
宿泊費 \300 一名分 走行 268km

    (近辺の20台を超える発電用風車の音が夜通しやかましい)



  9日 晴 鳥海登山

(木)キャンプ場発 5:20  鉾立PA ・登山口五合目6:05着

頂上(11:45―12:30) 登降所要時間 11:30

鉾立PA帰着(16;05) 登山者宿泊所に泊まる。\1400 1名分

          走行29km 

10日 晴 月山登山

    (金)鉾立登山口発 7:25――(山形道)――鶴岡市 9合目弥陀ヶ原小

屋着10:07   

頂上(13:00〜14:00) 登降所要時間 5時間

弥陀ヶ原PA帰着15:30

三国屋旅館 鶴岡市温海海岸 18:19着 泊 \5000 一名分 

     走行 179km



11日 晴 宿舎発 7:55――(R7号)――中条――(日本海東北自動車道)

(土)(北陸自動車道)(上越自動車道)(長野自動車道)(中央自動車道)――
恵那峡SA  17:10着 泊  走行 515km

12日 晴  恵那峡SA 発 6:00―(中央自動車道)(東海環状自動車道)

(日) (東名高速)(伊勢湾岸自動車道)(東名阪自動車道)(名阪国道)― 
帰堺 11:00 走行 276km



東北の山の印象

 早池峰の頂上に立って、山以外には何も見えないのに感動した。見渡す限り

山である。その山の中には高圧電線や無線塔などは一本も見えない。山中を

走るはずの県道も国道も、全て樹木に隠されてしまっている。

 その樹木も種類は一つに限られているようで、高さも全部滑らかに揃っている。
樹種が異なれば、樹高も枝の葉の形も枝の張り方も違うから一面の緑にもむらが
出来そうなものだが、それもない。生え揃ったコケや牧草の草原がずっと続いて
いるように見えるのには驚いた。

 都会近辺の山を歩いていると、大峰山中でも伐採地とかその作業所とか、
いろいろ(もちろん林道や崩壊地などにも出会う)面白くない変化に出会って
興醒めなのだが、三山とも頂きからの眺望にはそんな失望はなかった。

 鳥海山から日本海を見下ろしたとき、裾野に広がる森林が海岸線にまで
達している風景には何故か安心した。日本も捨てたものじゃないという安心感・・。

 それから帰り道。これは山ではないけれど秋田県・山形県・新潟県と穀倉地帯を
走ったが、一面の米作地帯は凄い。教師として教えた社会科よりも、習った五年生の
とき想像したイメージが頭に蘇えった気がした。



 余談  高速道を走っていると「疲れすぎない前に休みましょう」という看板が
たくさん出てくる。「それはそうだ」と同感してSAに入っても

休める処なんて何処のSAにもない。食堂に誘う声と土産物を売る声だけだ。
「安全のために休んで下さい」は何処へ行った。

どのSAにも仮眠所くらいは設けるべきだろう。

 
9/6 早池峰山(はやちねさん)登山口河原坊にて
 

峠に向かう 



小田越峠にて登路確認

 

東北では珍しい岩だらけの早池峰山 
 


林道も高架送電線も見当たらない
 



7合目付近の鉄梯子
 
 


9合目
 
 
 
 



頂上の祠など
 
 



頂上記念撮影

 




下りにかかる庭園のような頂上付近の風景
 
 
 
 
 
 




やっと小田越峠にたどり着く
 
 



9/7 低気圧接近の情報により登山中止 三陸海岸の観光へ
 
 



9/8 台風は福井県から太平洋側に抜けると聞き鳥海山登山へ向う 
 
 


9/9 鉾立登山口 鳥海山へ向う

 
 
 
 
 
 
 
 



6合目 鳥海湖
 
 
 
 


ここからは一段と厳しい登りになる
 
 
 
 



ようやく頂上が見える 左が新山 奥の小さなコブが本来の頂上

 
 



頂上で記念撮影
 
 


下りで改めて登山道の険しさを再確認した
 
 


(連日の厳しい登山で写真撮影も途切れている)
 
 
9/10 いきなり月山頂上付近
 


頂上付近 山小屋
 



この後旅の安全を祈願してお祓いを受ける(500円也)

 
 



左の建物が月山神社

 
 
 
 
 



9/11 昨夜は「三国屋」の名前が懐かしく泊ってしまった
 
 



三国屋前の海岸
 



9/12 最後の宿泊地 恵那峡SA